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February 2006 アーカイブ

February 19, 2006

DISC

released on 2006.9.23 (sat) !!!



オリジナルコンピレーションアルバム -MONOPHONIC-ENSEMBLE- について

新しいモノラル!?
見たこともない顔合わせの先鋭アーティストが挑んだ、オリジナルモノラルコンピレーション。

コンセプト:
全曲「モノラル」のオリジナルコンピレーションアルバム
全参加アーティストによる架空ユニット曲収録

参加アーティスト:
テイ・トウワトウヤマタケオTHE FIREFLY CLANMR. VELOCITY(前田和彦 + 安田寿之)、MORGAN FISHER内橋和久ペコンボメヲコラソンSNOWEFFECT安田寿之ヲノ・サトルSI BEGG、山崎明、トベタ・バジュン、-MONOPHONIC-ENSEMBLE-(全参加アーティストによる架空ユニット)

プロデュース:
安田寿之

マスタリング:
滝瀬真代 at M's disk mastering

イラスト:
下田洋一

デザイン:
内田譲安田寿之

コピー:
小沼一志 (K.K. Project)、 安田寿之、星憲一朗 (SNOWEFFECT)、Hacchan' (ペコンボ)

協力:
J/e/t、 Nik(Flash Directions)、長澤宏樹 + 多田吉輝(株式会社博報堂DYインターソルーションズ)、株式会社サーティース、 升田学(Artone)、ヴィジョントラック、 大谷俊之(Strawberry Fields)、アップルストア株式会社クラブキング、カソリック三浦海岸教会、上宮田小学校

制作:
MEGADOLLY

販売:
株式会社ウルトラ・ヴァイヴ

C&P 2006 MEGADOLLY ALL RIGHTS RESERVED.
MONO MD0604 2,625円(税込み)
MADE IN JAPAN




ABOUT THE ORIGINAL COMPILATION ALBUM -MONOPHONIC-ENSEMBLE-

New Monophonic!?
An originally monophonic compilation with radically new member

Concept:
All 'MONOPHONIC' original compilation album including a tune of the fictitious unit of all the members

Artists:
TOWA TEI, TAKEO TOYAMA, THE FIREFLY CLAN, MR. VELOCITY (KAZUHIKO MAEDA + TOSHIYUKI YASUDA), MORGAN FISHER, KAZUHISA UCHIHASHI, PECOMBO, MEU CORACAO, SNOWEFFECT, TOSHIYUKI YASUDA, SATORU WONO, SI BEGG, AKIRA YAMASAKI, BAJUNE TOBETA, -MONOPHONIC-ENSEMBLE- (the fictitious unit of all the members)

Produced:
TOSHIYUKI YASUDA

Mastered:
MASAYO TAKISE at M's disk mastering

Illustration:
YOICHI SHIMODA

Designed:
YUZURU UCHIDA, TOSHIYUKI YASUDA

Copy:
KAZUSHI KONUMA (K.K. Project), TOSHIYUKI YASUDA, KENICHIRO HOSHI (SNOWEFFECT), HACCHAN' (PECOMBO)

Cooperated:
J/e/t, NIK (Flash Directions), HIROKI NAGASAWA + YOSHIAKI TADA (Hakuhodo DY Intersolutions Inc.), 30th Co.,Ltd., MANABU MASUDA (Artone), Vision Track, TOSHIYUKI OTANI (Strawberry Fields), Apple Stores, Clubking Co.,Ltd., Catholic Miura Kaigan Church, Kamimiyata Elementary School

Label:
MEGADOLLY

Distributed:
Ultra-Vybe Inc.

C&P 2006 MEGADOLLY ALL RIGHTS RESERVED.
MONO MD0604 2,625yen (Within Tax)
MADE IN JAPAN

ARTISTS

-MONOPHONIC-ENSEMBLE- 参加アーティスト
ARTISTS IN -MONOPHONIC-ENSEMBLE-



01. TOWA TEI: CAMPFIRE (SHORT VER.)
1990年、"ディー・ライト"としてエレクトラよりデビュー。以降、インターナショナルに数多くのアーティストとコラボレイトし世に作品を送り続け、一つのブランドイメージまでをも築きあげた唯一無二のアーティスト。
「CAMPFIRE (SHORT VER.)」は、ヒロ杉山氏(エンライトメント)の展覧会用に書かれた曲のモノラルショートVer.。スライドギターがアルバムの始まりを告げる。



02. TAKEO TOYAMA: POLLINOSIS
1998年、1stアルバム『Ground Piano』を半野善弘主催のFRD records CURRENTレーベルより発売以来、2ndアルバム『hello 88』(2001年、Japan Overseas)、3rdアルバム『etudes』(2003年、同)、4thアルバム『green』(2000年、RAFTMUSIC)とリリース。『hello 88』は、2003年、ドイツの音響レーベルKaraoke-Kalkよりヨーロッパ発売。ソロの他、ピアノ・チェロ・マリンバのトウヤマタケオトリオや、その延長として管弦楽器やパーカッションを加えたトウヤマタケオ楽団で関西を中心に活動。CHAP CHIMES、mama! milk、EGO-WRAPPIN'等のレコーディングにも参加。
「POLLINOSIS」は、Arto Lindseyを彷彿とさせる本人のヴォーカルとギターで始まり、列車の車輪回転を思わせるようなループ状の後半へなだれ込む。「花粉症」という意味のこの曲は、本アルバム全体のカラーを決める重要な作品になった。



03. THE FIREFLY CLAN: RAINDOCTOR
津嶋利仁によるソロユニット。1973年ブカレスト生まれ。10才の時にギターを始め、その後はアメリカ、東欧、イギリス、日本などで育つ。1994年にカリフォルニア州にあるMusicians Institute音楽学校GITへ留学し、1997年にthe firefly clanという独自の音楽スタイルを創る。1998年以降はバングラデッシュ、バリ島、モロッコ、モザンビーク等へとギターと共に旅行をしながら国内にて音楽活動を続ける。ブルース、民族音楽、グナワ音楽にも精通し、モロッコのギンブリや、コンガ、ジェンベ等も演奏する。
「RAINDOCTOR」は、独特のヴォーカル、天才的ギター、自作パーカッションによる強烈なリズム、こだわりのアナログレコーディング等独自のエッセンスが詰まった曲で、Tommy Guerreroのようなスタンスを持っている。



04. MR. VELOCITY: ZEBRA AND SIGMA
安田寿之と、坂本龍一のgut bounceレーベルよりソロアルバムをリリースしている前田和彦による不定期ユニット。
「ZEBRA AND SIGMA」は、初期クラフトワークを思わせるアナログシンセとXXXヴォイスをフィーチャー。やりっぱなし/散らかしっぱなしの男の子のようなイメージ。



05. MORGAN FISHER: CROWZONE
1950年、ロンドン生まれ。16歳の頃からソウル/ロック系のキーボーディストとして活動した後、いくつかのプログレッシブロックバンドで成功を収める。1980年には、Robert Wyatt, Robert Fripp, Michael Nyman, XTC, The Penguin Cafe Orchestra and The Residents等による51個の1分の作品で構成された「Miniatures」をプロデュース。1985年より日本に活動拠点を移し、オノ・ヨーコやYMOのメンバーらとも共演。2000年には、John Paul Jones (Led Zeppelin), Moondog, Hermeto Pascoal, Michael Shrieve (Santana), and Terry Rileyらによる「Miniatures2」をリリース。ヴィンテージ電子楽器のコレクターでもある。
「CROWZONE」は、ドイツ製のヴィンテージウィンドシンセ「Variopnon」のみで作られた、ストラヴィンスキーを思わせる楽曲。何故か古い日本のアニメーションも想起させるのは不思議。



06. KAZUHISA UCHIHASHI: 329
1959年、大阪生まれ。数々のエフェクターを駆使したエレクトリックギターの即興演奏で知られる。ロック畑出身であり、いわゆる即興演奏的難解さより、むしろポップさを感じさせる演奏を行う。UAのプロデューサー、維新派の音楽総監督、アルタードステイツのリーダーとしても活動。また、即興音楽家を集めたワークショップを多数開催。若手の育成とミュージシャンの交流に力を注ぐ。2002年、NPOビヨンドイノセンスを発足。活動拠点として、大阪は天王寺にBRIDGEをオープン。
「329」は、真骨頂とも言える、ギターのみで構成された即興演奏。あくまでもリアルタイムで「作曲」されている様相が、才能と経験を語る。



07. PECOMBO: MORNING MELODY
男女混声5人組のスキャット=コーラス・グループ。2002年結成。ブラジル音楽・ジャズ・ヨーロッパ映画音楽等をベースにラテン・カリブ・アフロ・アジア等々世界の様々な音楽の要素を加えた、21世紀の東京発ならではのワールドワイドなスキャット=コーラス・サウンドを特徴とする。精力的なライブ活動の他、コンピレーションCD 「TOKYO BOSSA NOVA」、「BGM for modernica」、「World Standard」 等にも参加。
「MORNING MELODY」は、インドネシアのケチャとボッサ・コーラスを見事に融合させた、超絶技巧なのに爽やかなアカペラ。メインの作曲はインドネシアでも活躍する音楽家、池田洋一。彼らのデビューアルバム「tempo feliz」には、バリ島ミュージシャンとのセッションによるフルバンドver.が収められている。



08. MEU CORACAO: YESTERDAY I SAW A DREAM OF CELTIC BIRDS
バラ—ドから軽快なスキャット曲まで自由自在に歌いこなすEMIKO(vocal)と、テクニカルなギターと超絶エフェクト技で独自の音世界を構築する助川太郎(guitar+soundeffects)による、ブラジリアンジャズを演奏するデュオ。共にバークリー音大卒。2003年、ニューヨークで結成。ジャズ、サンバ、ショーロ、ポップス、即興演奏等のジャンルや言語の違いを超えて、独自の都市音楽を目指す。
「YESTERDAY I SAW A DREAM OF CELTIC BIRDS」は、ブラジル音楽を得意とする彼らのオルタナティブな魅力が発揮された曲で、TOSHIYUKI YASUDAのプロダクションにより北欧の音響系を思わせる仕上がりになった。南米ならではの弦楽器カバキーニョやジャズをオリジンとするヴォーカルがこのような曲調に合うのも、彼らの確かな技術があるからこそである。



09. SNOWEFFECT: LEAF AND FOREST
石川貴史、竹村理明、星憲一朗によって結成。「Powerbookとお茶」からスタートし、エレクトロニクスと空間を追求する電子空間音楽ユニット。2001年に1stアルバム「DeskTop Caffeine」、2005年に2ndアルバム『rustic physiocrat』を発表、桑原茂一プロデュースのコメディ作品、フジテレビ『ニューデザインパラダイス』等のTV、任天堂GC『ギフトピア』等のゲームへの楽曲提供多数。メンバーそれぞれがプロデューサーとしても活動。
「LEAF AND FOREST」は、彼らにしては珍しくギターがフィーチャーされた、静と動の対比が生かされた哲学的な雰囲気もする楽曲。Square Pusher等も想起させる。Hacchan' (Pecombo)のヴォイスパーカッション、TOSHIYUKI YASUDAによるミックスにより、汚れ/必要悪が追加されている。



10. TOSHIYUKI YASUDA: COMPREHENSIVE DISASTER
電子音楽をベースに様々なジャンルを制作。ロボット「ROBO*BRAZILEIRA」としてブラジル音楽を歌う。1973年生まれ。兵庫県宝塚市出身。1994年、Fantastic Plastic Machineを結成。Pizzicato Five、Towa Tei、Combustible Edison等多数のプロジェクトにも関わり、1997年のFPMデビューアルバムを最後に脱退。Towa Teiとの共作や、須永辰緒のmix CDへの参加も行う。中島美嘉、Bonnie Pink、キリンジ等に加え、CM音楽制作等も多数。ソロアルバム3作はフランスでも好評発売中。
「COMPREHENSIVE DISASTER」は、古いDelay(エフェクター)だけで作られた楽曲。古い機材なので1チャンネルしかなかったので自然にモノラルになったこの曲が、このアルバムの発起点となった。



11. SATORU WONO: RHUMBA NO.5
現代音楽作曲家として活動を開始。1990年よりコンピュータやサンプラー等の電子機器を用いた演奏活動も行なう。1992年には有馬純寿、前林明次らとコンピュータ音楽ユニット『rec*rep』を結成。その後は、電子音響とラテン音楽の融合をモチーフとするCDを発表、DJとしても『ルパンナイト』等のイベントを主宰する等、ポップスの領域に活動を展開。「経理のヲノさん」の名でのユニット『明和電機』の音楽監督=足踏みオルガン担当、ラウンジ・バンド『ブラック・ベルベッツ』参加等、様々な方法で「現在形のムード音楽」を追求している。近年は、フランスの実験音楽レーベル『SONORE』からアルバムを発表。また音楽評論やエッセイの執筆でも知られ、『甘い作曲講座』等の著書がある。
「RHUMBA NO.5」は、古い中国のルンバのレコードからのサンプリングをフィーチャーした、彼の特徴の一つであるラテンエレクトロ。



12. SI BEGG: HALF AND HALF
Buckfunk3000、Cabbageboy、S.I.Futures等様々な名義で活躍するUKエレクトロの奇才。ブレイクビーツからエレクトロを中心とした独特のトップクリエーターとして、Ninja Tune、Novamute等で数々の作品をリリース。自身のレーベル「Noodles」でも独自の軽さを持ち、同種のアーティスト作品をリリース。日本でもMetamorphoseやLiquid Room、WOMB、YELLOW等でのイベントでライブやDJを行う。
「HALF AND HALF」は、彼ならではの音圧のあるベースが特徴の、少し大人っぽいテクノトラック。



13. AKIRA YAMASAKI: HIGH NOON CRASH (FIELD RE-RECORDED VERSION)
大阪生まれ。カネボウ、リプトン、よみうりテレビ等を手がけるキャラクターユニット、j/e/tのメンバー。SONY PRESENTS「世界遺産」やテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」への楽曲提供。沖野楽子パリ公演の楽曲提供やダンス系イベントの音楽プロデュースも手掛ける。
「HIGH NOON CRASH (FIELD RE-RECORDED VERSION)」は、通常にステレオミックスしたものを、三浦の海や小学校の階段(怒られている)やトンネルでラジカセを用いてフィールドレコーディングし直し、それをコラージュするというアイディアの楽曲。



14. BAJUNE TOBETA: LUA CALOR
坂本龍一、Happiness Records、ODE MUSIC ENTERTAINMENT等関連のコンピレーションに参加する傍ら、2005年には1stアルバム「LOVE DELUXE」をリリース。ダンスミュージックから東洋を感じさせるイージーリスニングまで、幅広いプロダクションを行う。
「LUA CALOR」は、ヴォーカリストROBO*BRAZILEIRA(TOSHIYUKI YASUDAによる架空ロボットブラジリアンヴォーカリスト)、生チェロがフィーチャーされた、カエターノ・ヴェローゾを思わせる美しいボサ・ノヴァ。



15. -MONOPHONIC-ENSEMBLE-: ONE EAR ENOUGH
今コンピレーションでは、全アーティストから完成した曲と同時に、その曲中の1トラックを提供してもらった。それら計14トラックを全て使いつつ、またそれら以外には音を足さず、TOSHIYUKI YASUDAが1曲にremixしたものが「ONE EAR ENOUGH」である。Megamixのように横に並べるのではなく、キーもテンポも指定していないトラックを縦に重ねる作業は困難を極めたが、オリジナルコンピレーションである醍醐味になった。実際にはremixではあるが、「架空ユニット」というイメージを意識して作られた。作曲名義は16人。

February 20, 2006

LIVE

-MONOPHONIC-ENSEMBLE- ライブインフォメーション
-MONOPHONIC-ENSEMBLE- LIVE INFORMATION


-MONOPHONIC-ENSEMBLE- Showcase LIVE at sonarsound tokyo 2006

date: 2006.10.9 (mon) 16:30-18:00
at: 恵比寿ガーデンプレイス / Yebisu garden place(東京 / Tokyo)
cost: Free
live: The Firefly Clan, Takeo Toyama, TOSHIYUKI YASUDA

スペイン、バルセロナを拠点に開催される、ヨーロッパ最高峰のクオリティを誇るエレクトロニック・ミュージックとマルチメディア・アートのフェスティバルsonarの東京での衛星イベントsonarsound tokyoに、「-MONOPHONIC-ENSEMBLE-」参加アーティストから男3組がショーケースとして、スピーカー1本でそれぞれ演奏。

3 men artists from the compilation '-MONOPHONIC-ENSEMBLE-' perform with one speaker as showcase at sonarsound tokyo, the satellite event in Tokyo of sonar (the highest quality electronic music and multi media art festival in Barcelona, Spain)




LIVE/DJ

date: 2006.8.12 (sat) 20:00-
at: Apple Store, Shibuya
cost: Free
live/DJ: TOSHIYUKI YASUDA

ライブとラテンエレクトロDJを組み合わせたボーダーレスパフォーマンス。
「-MONOPHONIC-ENSEMBLE-」の収録曲もプレイ。

Borderless-mixed performance of live and latin electro DJ.
Including tunes from -MONOPHONIC-ENSEMBLE-.




-MONOPHONIC-ENSEMBLE- preview live

date: 2006.5.2 (tue) 19:00-
at: Apple Store, Ginza
cost: Free
live: Morgan Fisher, snowffect, Pecombo, TOSHIYUKI YASUDA

CDの発売に先駆けた、参加アーティストの中から4組でのプレビューライブ。
4組からのジョイント/4組以外の特別プレビューもあり。

Preview live heralded the release of CD, starring four units participated in the disc.
Including joints from the four units and special previews of other artists' tunes.

Photo Report by Apple

*
安田寿之GW Apple Storeツアー1日目。
2006.5.3 (wed) 19:00- at Apple Store 仙台一番町
2006.5.4 (thu) 19:00- at Apple Store 福岡天神
(上記2日はROBO*BRAZILEIRAライブ)

The first day of TOSHIYUKI YASUDA's Apple store tour in golden week.
2006.5.3(wed) 19:00- at Apple Store, Sendai Ichibancho
2006.5.4(thu) 19:00- at Apple Store, Fukuoka Tenjin
(These are ROBO*BRAZILEIRA lives.)

More Photos (TOSHIYUKI YASUDA Apple Store Tour 2006.5.2-4)

PRODUCTION NOTE

-MONOPHONIC-ENSEMBLE- 制作ノート
THE PRODUCTION NOTE OF -MONOPHONIC-ENSEMBLE-


2年程前に、ふと古いdelayというエフェクターだけで1曲つくってみようと思い、できた曲があった。古い機材なのでモノラル(1本だけの接続、左右全く同じ音)なのだが、なぜか新鮮な音響っぽい作品になった。

5.1chの新作CDも発売される時代だ。サラウンドミックスなどの新しい音響テクノロジーはライブ盤などには有効的に使えるし面白い技術だとは思うけど、それ自体が心に響くパワーを持つ音楽の中心的要素にはならないし、それを使ったところで「いいメロディ」や「いいコード進行」(つまり、いい曲)なんてできない...と思っていた僕は、真逆の(懐古的な意味ではなく)「モノラル」で今っぽいアルバムを1枚つくるアイディアを思い付いた。ちょっとしたアンチテーゼとして。

左右全く同じ音が鳴るモノラルという制約は、音楽的な弱点をミックスに逃がすことを許さず、音をむき出しにさせる。敢えてモノラルで構成されつつ音楽自体のパワーが感じられるアルバムをつくろう!音楽に本当に必要なものを炙り出すいい機会だ。男ならモノラルだ(笑)。

が、もしかしてこの題材で色んな人と共作すると面白いかも、いや完全にそのコンセプトでお任せしてもいいなあ...そうだ、コンピレーションにしよう!と思い立った。

選曲ではなく、「モノラル」というコンセプトで色んなアーティストにオリジナル曲をつくってもらうのだから、さらにオリジナルでしかできない案として、全参加アーティストから提供曲の素材をもらってそれらを使った1曲(全参加アーティストによる架空ユニット曲=ラスト15曲目「ONE EAR ENOUGH」として完成)をつくる案も浮かんだ。

2ndアルバム「ELECTRO_BITS_INDEED」を発売したところで、3rdアルバム「WITH ROBO*BRAZILEIRA」も進行中だったけど、それ以来その企画はずっと、脈々と進められてきた。

当然ながら、ジャンルを指定するコンセプトではない。尊敬する周りのアーティストに声をかけることはもちろん、面識がなくてもスタンスが開かれていていいと思うアーティストに(アートワークの下田さんもそうだった)、ホームページのContactからメールを出すところから始めて、企画を話し人間関係を築いてから制作してもらった。いい作品が集まらないはずはなかった...。

左右への、さらには5.1chへのパンニング(音の振り分け)というのは、きく人の想像を限定していく方向のものだと思う。よりきく側に自由度がある音楽として、今敢えてモノラルという提案をしたい。想像力を使って大人になろう!

2006.4 安田 寿之

COMMENTS

-MONOPHONIC-ENSEMBLE- へのコメント
COMMENTS ON -MONOPHONIC-ENSEMBLE-


あれは、代々木の喫茶店で安田氏とPecomboのhacchan'氏と3人で、あれこれ販売計画や帯の案を話し合っていた時の事。生半可な態度を拒むような硬派なコンピにしたい、という安田氏の基本線に沿ってジャケのイラストを前にあれこれ案を出しているうちに、ふと出たひとつのフレーズ。
「男ならモノラル!」
なにやら威勢はいいが、全く意味が分からない。素晴らしいコピーだ。
これはいい、とhacchan'氏と盛り上がっていると、安田氏は腕を組みしばらく考え込み「うーん、いい気がしてきた」・・・
その後、しばらくこのフレーズは使われていたのですが、やはり意味が分からないという最大の弱点に気付いた(多分)安田氏は、現コピーに落ち着かせたという訳です。
その後プロモで一緒にライヴをしたり、営業にまわったり、大阪で落ち込んで疲れ果ててかき氷食べたり、いろいろありました。発売&好評おめでとうございます。
それでも、やっぱり私はこの片耳片乳のジャケにいちばんしっくりくる真の裏キャッチはこれだと思っている。
「男ならモノラル!」

星 憲一朗(SNOWEFFECT
(音楽家、 本作参加アーティスト)


子供の頃はオーディオのことステレオって言うてたなあ。レコードジャケットには「ステレオ」とか「モノラル」とか太字で書いてあって、おう!なんか宇宙っぽい!でもまったく意味わからんかった。我が家のステレオは客間に鎮座ましまし特別な存在。ふだんは台所の戸棚の上にある油とホコリにまみれたラジオから中村鋭一が六甲おろしを熱唱してるのを毎朝聴いていた。んなわけで今でもスピーカー二台の真ん中に座り込んでじっくり音楽を聴けない。ぼくの右隣のCDラジカセからmonophonic ensembleが鳴ってます。うん。ええ曲ようけあるやん!阪神がんばれ!

トウヤマタケオ
(音楽家、 本作参加アーティスト)


素晴らしい企画です。どのアーティストも面白いし、なんか一貫性があるような。モノとはリスナー側の想像力が膨らむし、音に対しての愛着が湧きます、、、、今後は全てモノにしてしまおうかと思い始めているくらいです。

THE FIREFLY CLAN
(音楽家、 本作参加アーティスト)


TOSHIYUKI YASUDA(元ファンタスティック・プラスチック・マシーン)のプロデュースによる、全曲〈モノラル〉をコンセプトとしたコンピレーション。TEI TOWA、トウヤマタケオ、モーガン・フィッシャー、サイ・ベグなどが参加し、シンプルでユーモアに溢れた心地良いサウンドを展開。ジャンルレスでありながらも、どこか統一感のあるカラフルな楽曲は、温かい余韻を残し、音そのものの魅力を放つ。このセンスに脱帽!


時に、少ない情報量は豊かなイマジネーションをトリガーしてくれます。

TOWA TEI
(音楽家、 本作参加アーティスト)


Many thanks to Toshiyuki Yasuda for producing this interesting album in a very professional and friendly way. The music covers an extensive spectrum from pure voices to pure electronics. I was happy to make a piece of music that appears right in the centre of this spectrum. It was a nice creative challenge to play with several different types of reverberation. The monophonic world is not wide, but it is deep!

(訳:こんな面白いアルバムをプロフェッショナルでフレンドリーな形でつくってくれて、安田君どうもありがとう。ここに収められている音楽は、声から電子音までピュアなものばかりで、幅広い多様性を網羅したものだ。そんな多様性のど真ん中に位置するような音楽で一端を担えたことは、とても幸せです。色々な違ったタイプの残響音を使って演奏することは、なかなか刺激的な挑戦でした。モノラルの世界とは、広がりはないけど、奥深いよね!)

MORGAN FISHER
(音楽家、 本作参加アーティスト)


「想像力」って面白い。

575の俳句に宇宙の広がりを感じたり、モノクロ映画に光と影の鮮烈な美を感じるように、
何かを縛ることで、むしろ自由になれる。

このアルバムにぎっしり詰まっているのは、
ステレオであることをやめたらとたんにあふれ出したみずみずしい音楽の喜びたち。

それは子どもの頃、
初めて録音した自分の声にどきどきしながら何度も再生して遊んだ時の無条件な楽しさに、
どこか似ている。

ヲノ・サトル
(音楽家、 本作参加アーティスト)


垂流しの大乱交無差別級格闘技セッション。

前田 和彦 (MR. VELOCITY)
(音楽家、 本作参加アーティスト)


アルバム全体に通底する、上質なユーモアとひたむきな表現。
こうゆう手触りやセンスが感じられる音楽なら、
monoかstereoか、あるいはアナログかデジタルかなんて、
ほんと気にならないよなあ、と思いました。

池田 洋一
(音楽家、本作収録「Pecombo: Morning Melody」作曲)


今までモノラル音源といえば音質が悪いんじゃないかくらいに思っていた私の考えを、
このCDは覆してくれました。モノラルは音色があたたかい!
内容がこれだけ尖っているのに、ずっと部屋でかけていたくなるほど心地よいサウンドです。
そのうえ、コンピレーションとは思えないほどの、アルバム全体の統一感&ストーリー性。
ジャケットのインパクトもすごくて、
安田さんのトータルプロデュース力にはいつもながら脱帽してしまいました。

エミコ (メヲコラソン)
(音楽家、本作参加アーティスト)


左右のスピーカーがそれぞれ独立した楽器のように存在感を増し、
しっとりと、ほっこりと、空間を色付けてゆく。
その“音”が、どこまでも愛おしい。
安田さんが参加していない曲にも安田さんの存在が感じられて、
それが'Get up with It'のマイルスを彷佛とさせる。
壮大な音の結晶。

助川 太郎 (メヲコラソン)
(音楽家、本作参加アーティスト)


人生シンプルが一番♪VIVA、モノラル!

HACCHAN' (PECOMBO)
(音楽家、本作参加アーティスト)


真正面から脳内直球音楽曼荼羅ドカーン!
人は気持ちいい音を選んで聞いている、という潜在能力を信用しきった作品!
やったー!

PECO (PECOMBO)
(音楽家、本作参加アーティスト)


なんともカラフルな楽曲たち!
でも、どこかキチンと統一されたトーンがあって
最後には心地よい余韻が残るのが不思議です。

RIE (PECOMBO)
(音楽家、本作参加アーティスト)


脳内の気持ちぃ〜所を刺激してくれる、
不思議でフワフワ、自然で広大なイメージ
まるでクラッシックを聞いているように心休まる
最高のリラクゼーション

FUMIE (PECOMBO)
(音楽家、本作参加アーティスト)


ココロにカラダにストレートに伝わってくるこの感じは何なのか?
何気なく聞いていたはずが、いつの間にか夢中で聴き入ってしまうこの感覚…。
これがモノラルの威力なのか? いや、そうではない。
これこそが「音楽」というモノそのものの魅力なのだ!
…と気付かせてくれる逸品です。

WAKA (PECOMBO)
(音楽家、本作参加アーティスト)


聴く前は“ニヤニヤ”、聴いた後も“ニヤニヤ”。

内田 譲
(デザイナー、本作デザイン担当)


自由奔放に見えてその実、非常に緻密な音世界を構築している音楽家達が一同に会し
「モノラル」を紡ぐ。
果してそれはより凝縮された響きをもって聴感を刺激する。

山崎 明
(音楽家、本作参加アーティスト)


2年前、最初に会った日にいきなりこのアルバムのことを話されて、
それから一緒に大阪行ったり、お酒飲んだり、うまいソバ喰って、
クラブに連れ出され、ダイエーで遭遇し、、
そんなご近所付き合いのすべてが楽しいセッション。

下田 洋一
(イラストレーター、本作イラスト担当)


初期衝動という剥き出しの欲望を、
時に真剣に、時に遊戯のように炙り出しながら、
こっそり微笑む少年のようなアルバム!

BAJUNE TOBETA
(音楽家、本作参加アーティスト)

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