-MONOPHONIC-ENSEMBLE- 参加アーティスト
ARTISTS IN -MONOPHONIC-ENSEMBLE-

01. TOWA TEI: CAMPFIRE (SHORT VER.)
1990年、"ディー・ライト"としてエレクトラよりデビュー。以降、インターナショナルに数多くのアーティストとコラボレイトし世に作品を送り続け、一つのブランドイメージまでをも築きあげた唯一無二のアーティスト。
「CAMPFIRE (SHORT VER.)」は、ヒロ杉山氏(エンライトメント)の展覧会用に書かれた曲のモノラルショートVer.。スライドギターがアルバムの始まりを告げる。

02. TAKEO TOYAMA: POLLINOSIS
1998年、1stアルバム『Ground Piano』を半野善弘主催のFRD records CURRENTレーベルより発売以来、2ndアルバム『hello 88』(2001年、Japan Overseas)、3rdアルバム『etudes』(2003年、同)、4thアルバム『green』(2000年、RAFTMUSIC)とリリース。『hello 88』は、2003年、ドイツの音響レーベルKaraoke-Kalkよりヨーロッパ発売。ソロの他、ピアノ・チェロ・マリンバのトウヤマタケオトリオや、その延長として管弦楽器やパーカッションを加えたトウヤマタケオ楽団で関西を中心に活動。CHAP CHIMES、mama! milk、EGO-WRAPPIN'等のレコーディングにも参加。
「POLLINOSIS」は、Arto Lindseyを彷彿とさせる本人のヴォーカルとギターで始まり、列車の車輪回転を思わせるようなループ状の後半へなだれ込む。「花粉症」という意味のこの曲は、本アルバム全体のカラーを決める重要な作品になった。

03. THE FIREFLY CLAN: RAINDOCTOR
津嶋利仁によるソロユニット。1973年ブカレスト生まれ。10才の時にギターを始め、その後はアメリカ、東欧、イギリス、日本などで育つ。1994年にカリフォルニア州にあるMusicians Institute音楽学校GITへ留学し、1997年にthe firefly clanという独自の音楽スタイルを創る。1998年以降はバングラデッシュ、バリ島、モロッコ、モザンビーク等へとギターと共に旅行をしながら国内にて音楽活動を続ける。ブルース、民族音楽、グナワ音楽にも精通し、モロッコのギンブリや、コンガ、ジェンベ等も演奏する。
「RAINDOCTOR」は、独特のヴォーカル、天才的ギター、自作パーカッションによる強烈なリズム、こだわりのアナログレコーディング等独自のエッセンスが詰まった曲で、Tommy Guerreroのようなスタンスを持っている。

04. MR. VELOCITY: ZEBRA AND SIGMA
安田寿之と、坂本龍一のgut bounceレーベルよりソロアルバムをリリースしている前田和彦による不定期ユニット。
「ZEBRA AND SIGMA」は、初期クラフトワークを思わせるアナログシンセとXXXヴォイスをフィーチャー。やりっぱなし/散らかしっぱなしの男の子のようなイメージ。

05. MORGAN FISHER: CROWZONE
1950年、ロンドン生まれ。16歳の頃からソウル/ロック系のキーボーディストとして活動した後、いくつかのプログレッシブロックバンドで成功を収める。1980年には、Robert Wyatt, Robert Fripp, Michael Nyman, XTC, The Penguin Cafe Orchestra and The Residents等による51個の1分の作品で構成された「Miniatures」をプロデュース。1985年より日本に活動拠点を移し、オノ・ヨーコやYMOのメンバーらとも共演。2000年には、John Paul Jones (Led Zeppelin), Moondog, Hermeto Pascoal, Michael Shrieve (Santana), and Terry Rileyらによる「Miniatures2」をリリース。ヴィンテージ電子楽器のコレクターでもある。
「CROWZONE」は、ドイツ製のヴィンテージウィンドシンセ「Variopnon」のみで作られた、ストラヴィンスキーを思わせる楽曲。何故か古い日本のアニメーションも想起させるのは不思議。

06. KAZUHISA UCHIHASHI: 329
1959年、大阪生まれ。数々のエフェクターを駆使したエレクトリックギターの即興演奏で知られる。ロック畑出身であり、いわゆる即興演奏的難解さより、むしろポップさを感じさせる演奏を行う。UAのプロデューサー、維新派の音楽総監督、アルタードステイツのリーダーとしても活動。また、即興音楽家を集めたワークショップを多数開催。若手の育成とミュージシャンの交流に力を注ぐ。2002年、NPOビヨンドイノセンスを発足。活動拠点として、大阪は天王寺にBRIDGEをオープン。
「329」は、真骨頂とも言える、ギターのみで構成された即興演奏。あくまでもリアルタイムで「作曲」されている様相が、才能と経験を語る。

07. PECOMBO: MORNING MELODY
男女混声5人組のスキャット=コーラス・グループ。2002年結成。ブラジル音楽・ジャズ・ヨーロッパ映画音楽等をベースにラテン・カリブ・アフロ・アジア等々世界の様々な音楽の要素を加えた、21世紀の東京発ならではのワールドワイドなスキャット=コーラス・サウンドを特徴とする。精力的なライブ活動の他、コンピレーションCD 「TOKYO BOSSA NOVA」、「BGM for modernica」、「World Standard」 等にも参加。
「MORNING MELODY」は、インドネシアのケチャとボッサ・コーラスを見事に融合させた、超絶技巧なのに爽やかなアカペラ。メインの作曲はインドネシアでも活躍する音楽家、池田洋一。彼らのデビューアルバム「tempo feliz」には、バリ島ミュージシャンとのセッションによるフルバンドver.が収められている。

08. MEU CORACAO: YESTERDAY I SAW A DREAM OF CELTIC BIRDS
バラ—ドから軽快なスキャット曲まで自由自在に歌いこなすEMIKO(vocal)と、テクニカルなギターと超絶エフェクト技で独自の音世界を構築する助川太郎(guitar+soundeffects)による、ブラジリアンジャズを演奏するデュオ。共にバークリー音大卒。2003年、ニューヨークで結成。ジャズ、サンバ、ショーロ、ポップス、即興演奏等のジャンルや言語の違いを超えて、独自の都市音楽を目指す。
「YESTERDAY I SAW A DREAM OF CELTIC BIRDS」は、ブラジル音楽を得意とする彼らのオルタナティブな魅力が発揮された曲で、TOSHIYUKI YASUDAのプロダクションにより北欧の音響系を思わせる仕上がりになった。南米ならではの弦楽器カバキーニョやジャズをオリジンとするヴォーカルがこのような曲調に合うのも、彼らの確かな技術があるからこそである。

09. SNOWEFFECT: LEAF AND FOREST
石川貴史、竹村理明、星憲一朗によって結成。「Powerbookとお茶」からスタートし、エレクトロニクスと空間を追求する電子空間音楽ユニット。2001年に1stアルバム「DeskTop Caffeine」、2005年に2ndアルバム『rustic physiocrat』を発表、桑原茂一プロデュースのコメディ作品、フジテレビ『ニューデザインパラダイス』等のTV、任天堂GC『ギフトピア』等のゲームへの楽曲提供多数。メンバーそれぞれがプロデューサーとしても活動。
「LEAF AND FOREST」は、彼らにしては珍しくギターがフィーチャーされた、静と動の対比が生かされた哲学的な雰囲気もする楽曲。Square Pusher等も想起させる。Hacchan' (Pecombo)のヴォイスパーカッション、TOSHIYUKI YASUDAによるミックスにより、汚れ/必要悪が追加されている。

10. TOSHIYUKI YASUDA: COMPREHENSIVE DISASTER
電子音楽をベースに様々なジャンルを制作。ロボット「ROBO*BRAZILEIRA」としてブラジル音楽を歌う。1973年生まれ。兵庫県宝塚市出身。1994年、Fantastic Plastic Machineを結成。Pizzicato Five、Towa Tei、Combustible Edison等多数のプロジェクトにも関わり、1997年のFPMデビューアルバムを最後に脱退。Towa Teiとの共作や、須永辰緒のmix CDへの参加も行う。中島美嘉、Bonnie Pink、キリンジ等に加え、CM音楽制作等も多数。ソロアルバム3作はフランスでも好評発売中。
「COMPREHENSIVE DISASTER」は、古いDelay(エフェクター)だけで作られた楽曲。古い機材なので1チャンネルしかなかったので自然にモノラルになったこの曲が、このアルバムの発起点となった。

11. SATORU WONO: RHUMBA NO.5
現代音楽作曲家として活動を開始。1990年よりコンピュータやサンプラー等の電子機器を用いた演奏活動も行なう。1992年には有馬純寿、前林明次らとコンピュータ音楽ユニット『rec*rep』を結成。その後は、電子音響とラテン音楽の融合をモチーフとするCDを発表、DJとしても『ルパンナイト』等のイベントを主宰する等、ポップスの領域に活動を展開。「経理のヲノさん」の名でのユニット『明和電機』の音楽監督=足踏みオルガン担当、ラウンジ・バンド『ブラック・ベルベッツ』参加等、様々な方法で「現在形のムード音楽」を追求している。近年は、フランスの実験音楽レーベル『SONORE』からアルバムを発表。また音楽評論やエッセイの執筆でも知られ、『甘い作曲講座』等の著書がある。
「RHUMBA NO.5」は、古い中国のルンバのレコードからのサンプリングをフィーチャーした、彼の特徴の一つであるラテンエレクトロ。

12. SI BEGG: HALF AND HALF
Buckfunk3000、Cabbageboy、S.I.Futures等様々な名義で活躍するUKエレクトロの奇才。ブレイクビーツからエレクトロを中心とした独特のトップクリエーターとして、Ninja Tune、Novamute等で数々の作品をリリース。自身のレーベル「Noodles」でも独自の軽さを持ち、同種のアーティスト作品をリリース。日本でもMetamorphoseやLiquid Room、WOMB、YELLOW等でのイベントでライブやDJを行う。
「HALF AND HALF」は、彼ならではの音圧のあるベースが特徴の、少し大人っぽいテクノトラック。

13. AKIRA YAMASAKI: HIGH NOON CRASH (FIELD RE-RECORDED VERSION)
大阪生まれ。カネボウ、リプトン、よみうりテレビ等を手がけるキャラクターユニット、j/e/tのメンバー。SONY PRESENTS「世界遺産」やテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」への楽曲提供。沖野楽子パリ公演の楽曲提供やダンス系イベントの音楽プロデュースも手掛ける。
「HIGH NOON CRASH (FIELD RE-RECORDED VERSION)」は、通常にステレオミックスしたものを、三浦の海や小学校の階段(怒られている)やトンネルでラジカセを用いてフィールドレコーディングし直し、それをコラージュするというアイディアの楽曲。

14. BAJUNE TOBETA: LUA CALOR
坂本龍一、Happiness Records、ODE MUSIC ENTERTAINMENT等関連のコンピレーションに参加する傍ら、2005年には1stアルバム「LOVE DELUXE」をリリース。ダンスミュージックから東洋を感じさせるイージーリスニングまで、幅広いプロダクションを行う。
「LUA CALOR」は、ヴォーカリストROBO*BRAZILEIRA(TOSHIYUKI YASUDAによる架空ロボットブラジリアンヴォーカリスト)、生チェロがフィーチャーされた、カエターノ・ヴェローゾを思わせる美しいボサ・ノヴァ。

15. -MONOPHONIC-ENSEMBLE-: ONE EAR ENOUGH
今コンピレーションでは、全アーティストから完成した曲と同時に、その曲中の1トラックを提供してもらった。それら計14トラックを全て使いつつ、またそれら以外には音を足さず、TOSHIYUKI YASUDAが1曲にremixしたものが「ONE EAR ENOUGH」である。Megamixのように横に並べるのではなく、キーもテンポも指定していないトラックを縦に重ねる作業は困難を極めたが、オリジナルコンピレーションである醍醐味になった。実際にはremixではあるが、「架空ユニット」というイメージを意識して作られた。作曲名義は16人。