2006.11.11 (sat)
夜の車窓に映る自分を見る。
俺は大勢の中でそんなに目立つのか。そんなはずはない。
その数分前...
ざっと1,000人位はいると思われる週末22時のハチ公前で、誰かに肩を叩かれる。
sonarsoundの打ち上げに顔を出し、タワレコに寄った帰りで、iPodではいつかカバーしたいと思っているGastao Formentiの「Casa De Cabloco」が流れている。
音楽家として、なかなか真っ当な土曜日だ。
呼びかけに対してまず思ったのは、こんな雑踏の中で偶然知り合いに会うことはそうそうないし、一方的な難癖か何かだろう、と。
反射的に、4, 5歩そのまま歩いて、顔だけ素早く振り返る。
そこに居たのは、警官二人だ。
そこでまた反射的に考える。
きっと誰かに間違えられているんだ、彼らが血眼になって探している何かの容疑者に似ているんだ、目深めに被っているニット帽がそうさせているんだ、と。
でも、そうではない。
職務質問である。
なぜに?今?ここで?俺に?
人混みの流れの中で止まっている三人の男。そのうち二人が警官では、誰もが一瞥する。
鞄とポケットの中を、洗いざらい出さされる。
今日はデグチャレフ式軽機関銃は持っていなかったが、水玉のトランクスは履いていたので、それを下ろそうかと考えた。
でも、話が長くなるのも面倒なので、職業はマジシャンです、と紳士的な対応をする。
そうだ、俺はマジシャンでもあり、ツアーガイドでもあり、肉体労働者でもあり、翻訳家でもあり、配達人でもあるのだ。
今日は休み?
まあ、そんなもんです...
警察には、炯眼を持ってもらいたいものである。
素人の俺から見ても、怪しい奴なんて他にいっぱいいるぜ。
それにしても、彼らは、渡された「-MONOPHONIC-ENSEMBLE-」のフライヤーをどうしたんだろう?