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大切な人

2005.07.16 (Saturday)

というテーマで、jjazz.netに掲載される原稿。


音楽をつくる作業をミニマムに分析していくと、限りない選択の蓄積と言える。西洋音階で言うと12個のスケールから和音の組み合わせと進行を選択し、それに合う旋律の音色と音程と音の長さと強さを選択する。問題にぶつかれば、正しいと判断する方向を選択する。自らが創造しているというような考えは、甚だ烏滸がましいものである。

そうした選択の基準になるのが、今までふれてきたアートである。アートとは体験だが、それは何も世間的に優れているとされるアーティストからだけではなく、身近な友人の(音楽に関係のない)アティテュードからも多くがもたらされる。

そしてまた、そうして得られた判断基準も、音楽制作にだけ生かされるものではなく、しがない日常生活の問題においても解決に大きな役割を果たすべくフィードバックしてくる。

生活はアートに、音楽は日常に結びついていて、そのことをひょっこり教えてくれる友人やアーティストを偉大に思うばかりである。


BGM: Henry Mancini ‘Nothing To Lose’

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