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迷子の警察音楽隊

2007.12.01 (Saturday)


カンヌ映画祭で「一目惚れ」賞という新しい部門ができる程の称賛を浴びたイスラエル映画を観せていただいた。
迷子の警察音楽隊

エジプトの警察音楽隊がイスラエルで迷子になり、休憩した店で過ごす一夜の話である。両国の「殴り合いはしないが、隣に座っても談笑する程ではない」という関係を知っておくと、より楽しめる。

ジム・ジャームッシュが好きそうな、意思疎通ができなかったり、ずれたまま違ったベクトルに進みきってしまった大人だったり、というモチーフが多く出てくる。それらが個人的なことで、対外的に致命的でなく笑える、というおかしさも似ている。

どのシーンも丁寧で美しく、ストーリーや演技も間違っていない。とても難しいけど、いいシーンが「多すぎて」、緩急が付いていない気がした。監督・脚本のエラン・コリリンは、僕と同い年の34歳である。自分で言うのも何だが、まだ若くて経験が浅いのではないかな。どうでもいいシーン、というのも、こういう映画には必要だと思う。


しかし無論、エキゾチズムとかではなく、純粋にクオリティーの高い娯楽映画である。特に、イスラエルでは大スターのサッソン・ガーベイと、フランスでも活動するロニ・エルカベッツの、夜のデートでのやり取りは本当に素晴らしい。「最近音楽が大切にされていなくて」「みんなバカなのよ。そう思ってるんでしょ?」「うん、たまにね」...

優しく温かい年末っぽい気分になった。12/22公開とのことで、ぜひ年内に観に行ってみて下さい。

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