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2007年総括

2007.12.29 (Saturday)

よく倒れず、許容量を超えた仕事をした。
質も下げず、いい結果を出せた。博報堂M氏のように、僕の作風を十分既知の上で依頼いただけることが多かったのも大きな要因だ。本当に感謝である。



他アーティストへのプロダクションのCDリリースは、10枚を数える。この10枚から、僕がどんな音楽家なのか推測するのは難しいと思うが、それが僕が求めるところである。

また、今年中盤に見出した「(個人的に)仕事を続けていくために不可欠なこと」を意識することが、最後まで効いた。具体的には:

・度胸
(甘い条件なんてない。やるか決めるのはそこである。)

・緊張感
(ビギナーズラックは嘘である。慣れていない緊張が生み出す集中力の成果である。プレッシャーをうまく転換する。「慣れ」が最もまずい。)

・体力
(理屈がきかないしんどさや有無も言わせぬ眠気へ立ち向かう軍隊は、身体力の出身である。)

音楽的才能や集中力や決断力の早さは当たり前のことで、そういう話ではない。
体力で言うと、忙しくても週2回はジムで泳いだ。去年通い始めた頃は50mだけで吐きそうになっていたのが、1.3km程でまだ余裕があるようになってきた。
そして、寝られる時にはどんな状況でも寝る。立ったままでも。たとえ10秒でも。
そうすることで、何とか倒れず1年乗り切った。

しかし、多忙すぎた弊害の影もある。

何をやっても/誰と会っても、楽しくない。映画を観ていても、「これが終わったらあれをやってこれをやって」と思っているから全然集中できない。人と会っても、「帰ったらあれをあそこまでやっておかねば」と思っているから気もそぞろ。でも、この解決方法はわかっている。東京を離れることである。もちろん、パソコンも携帯も持たず。

そして、最も大きな弊害は、ソロ制作やレーベル活動がほとんどできなかったことである。自分のことだから後回し、と言うと聞こえはいいが、全くの嘘である。少ないかもしれないけど「僕の作品を待ってくれているリスナー」を後回しにしたのである。言い訳はできない。何とかいい作品を待っていてほしい..

曲はたくさんできているのに、届けられないのは歯痒い。今後、つくったらすぐデジタル配信できいてもらえるようにしたい。今更ながらJasracの信託会員になったのも、そのための準備である。(しっかりしたコンセプトに基づくアルバムやCDパッケージも、もちろんやめるつもりはない。)

さらに来年目標にするのは、海外の仕事である。来年から世界供給してくれることになったパリの出版会社を通して、まずはフランスの仕事がしたいと思っている。

その2点から、自らの出版会社を立ち上げることも考えている。

来年、アメリカでは民主党の大統領が確実にうまれる。日米関係が今のままであるはずはない。謝り続ける政治家が、日本の世界での地位や発言力を上げてくれるとは思えない。今後、今当たり前にあるものを失い、当たり前にないものに直面するかもしれない。それに対応できるようにしておかねば。銃口を向けられて、作り笑顔を浮かべたり呆気にとられていたくはない。少なくとも正常な反応として、恐れて逃げることはしたい。あわよくば、立ち向かいたい。訳の判らないヘロヘロナヨナヨした空気に呑まれず。

さて、この年末年始は東京に居る予定にしていると、それがバレたかのように仕事が入ってきている。仕事納めはない。
相変わらず身勝手な男であるけども、来年も皆様のお世話になりたいと思います。何卒よろしくお願いいたします。

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