« 升田学: ヒトスジ3 | TOP | LITTLE NOBODY presents SLAM-DUNK NINJA »

アフタースクール

2008.05.10 (Saturday)

5/24公開の内田けんじ監督・脚本「アフタースクール」を試写で見せていただいた。

軸にしっかりとしたスクリプトがあり、それに全てが引っ張られていた。そんなことは映画では当たり前だけど、色んな力関係でバランスで崩れがちな邦画。完成度の高いものをつくれば、誰も文句を言えなくなる。

騙し方はうまいと思ったけど、探偵(佐々木蔵之介)にいとも簡単に付いていく教師(大泉洋)や、出産する日に夫が音信不通になったのに動じない母(常磐貴子)に不自然さを感じていたら、やはりそこら辺がストーリーのキモだった。

配役も絶妙で、特に大泉洋はすごいと思った。後半オープンカフェでの探偵との会話で見せる「フェイク哀れ55:リアル哀れ25:リアル呆れ15:リアル怒り5」位の表情。後で資料を見たら、監督に100段階の1の違いの指示を受けたとか。「つまらないのは自分のせいだ」という台詞も共感できた。

音楽は、劇伴ぽすぎるし、変にファニーにしようとしていて軽かった。エンドロールのバンドの歌ものも同様。しかし、他のパターンを考えようとすると難しく、全体を覆うエンターテインメント性との相性で正解なのかもしれない。例えば、3人の男優のうち一人でも憂いのあるキャスティングなら、音楽は少し違ってもいいだろう。

よく知っているはずだがそうではない可能性を醸し出すために同級生という設定は不可欠で、それが当然タイトルになっている。何言ってんのかわからなくて気持ち悪い、という人は劇場へ!

ここから続き