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刻まれた夏
2009.08.25 (Tuesday)
足が付かないプールの中から見た空
廊下のござ、よしず越しの夕日
我慢できず泳いだボウフラだらけのダム湖
戸隠の静謐さ、冷たい水道水、とうもろこし
7-10時の朝練
バンフスプリングスホテル
パラソルの下で間近で見た首筋
河原でのワインボトルラッパ飲み
ハリーのふさふさしたお尻と落雷
トゥールーズの芝生、言葉の不要な共有物
肉体と精神は一体である、とは自分の深部に向き合わない人の弁である。
肉体は常に無意識で安定を目指すのに対して、自分を追求する精神はそれを危険に晒すことを厭わない。
3作も自分の一部を引きちぎるように分身を生み出したはずなのに、まだそこから湧き出る疑問とは一体何なのか。
普段の仕事で培ったはずの技などというものは一切役に立たず、初期衝動と現物の落差に途方に暮れ、次の座標を目指すための足元もおぼつかない。
自己嫌悪が甚だしい陶酔であることも知っているから、それに浸ることもできない。
目的地に最速で到達する手段が、奇抜さではなく正直さであることを知り愕然とする。
それが、自分の本当の姿を追う芸術家の現実である。
斧を振り下ろし続ける4作目の制作過程は、ひとつの刻まれた夏になろう。
