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告白
10.05.31 (Monday)
話題作の多い中島哲也監督だが、初めて拝見。
この作品に限って言えば、ラース・フォン・トリアーのアメリカ3部作(と言っても「ドッグヴィル」「マンダレイ」2作)を思い起こさせた。
リアルでなく、舞台のようなセットや照明による教室の密室感。屋外や家のシーンでも、雑多な要素を省いたシンプルな画面構成になっていた。
不条理や空虚、非現実感をフォーカスする狙いは成功していた。
時間軸や話し手が交錯する構成も、独特でありながらストーリーに必然性が感じられる要因になっていた。
また、湊かなえの女性原作だが、男性の中島監督によりエンターテインメント性が高まっていた。
役者の中学生との対話によって「作られた」シーンも多かったのではないだろうか。冒頭の、教師と生徒の無視のし合いのような教室の様子など。時代感のようなものは僕はあまり信用しないけど、確実に「本物の」そういうものが入って合理的に思える部分があったと思う。
男性的な悪のりなユーモアが、ドロドロしたシーン(宣伝では抑えられているが、かなり血みどろ)のバランスを取っていた。木村佳乃演じる「ママ」が、殺害用の包丁を選び直すシーンなど。
松たか子、岡田将生の演技も、よく統率されていてよかった。コンプレスされたメディアでのイメージが吹き飛ばされ、本気が見られる。
Radioheadは違和感あるかと思ったが、低くループするようなサウンドトラックとともに画面にしっくり馴染んでいた。
良し悪しを簡単に受け付けない程の作品にまで高めた中島監督の独特さは必見。
6/5公開。
